2015年7月12日日曜日21:00よりNHKスペシャル『腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~』が放送されました。腰痛持ちとしては視聴しなければならないと感じていた番組で、興味深く拝見しました。

 

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先ず驚いたことは「腰痛の原因が“腰”ではなく“脳”にあるかも知れない」という点です。腰痛で苦しんでいる人は、日本全国に4人に1人となる2800万人もいて、そのうち半数が「慢性腰痛」とされているのだそうです。つまり日本人の1400万人が慢性腰痛であると。

慢性腰痛とは、治療しても効果がなく、一度治ってもぶり返すなど長引く腰痛のことだそうです。期間は3ヶ月間痛みが続く場合に慢性腰痛と呼ばれるみたいです。

その慢性腰痛の原因は、どうやら腰ではなく脳にありそうだ、ということが最新の研究で明らかになってきたそうです。痛みが出ている腰ではなく、脳。最先端の治療現場では「脳」にある働きかけをすることで、脳のある機能が改善して、慢性腰痛を克服できた方がいらっしゃるのだそう。

 

 

新たな治療法は「認知行動療法」 

番組では、オーストラリアの「シドニー大学痛み管理研究所」での試みが紹介されていました。手術や治療薬でも効果がなかった重度の慢性腰痛の患者が9名集まっており、彼らに3週間の「心理療法」が施されていました。ここで施された心理療法とは、うつ病などの治療にも採用されている「認知行動療法」です。

治療時の1日のスケジュールは、09:00-17:00までカウンセリングと運動を1時間ずつ繰り返していました。1時間の昼食を挟んで。

カウンセリングでは、どのような恐怖が痛みの原因になっているのか、を医師と共に探っていきます。ある女性患者の原因は将来への不安でした。それを医師と一緒に取り除いていくそうです。

運動療法は20種類もメニューがあるとのことでした。運動の主な目的は体を鍛えることではなく、「動いても大して痛くない」という経験を重ねて恐怖を和らげることです。重要なことは、目標を定め、運動をするたびにその回数を記録すること。記録が徐々に良くなる事実を目の当たりにすることで自信がつき、それが恐怖を和らげることに効果をもらたします。

3週間にわたって行われた徹底的な認知行動療法の結果、参加していた9人中8人に痛みが大きく改善する効果が表れたと言っていました。

 

日本でも、3年前の2012年発表された『腰痛診察ガイドライン』に、新しく認知行動療法が加えられました。番組では、慢性腰痛治療の推奨度を示した表が紹介され、手術と鍼治療(はり治療)と徒手療法が、推奨できるとされるグレードBに分類され、認知行動療法が一部の薬物療法と運動療法と共に強く推奨されるグレードAに分類されていました。

しかし、整形外科では、認知行動療法は保険診療の適用外ということもあり、日本では治療を行っている地域はまだ限られています。

 

番組の最後に、日本腰痛学会理事の菊池さんが「認知行動療法と運動療法、場合によっては薬物療法を組み合わせることが、一番良い治療法」だと仰っていました。どうやって腰痛の恐れや恐怖を取り除いていくか、医師と相談をして自分が見つけていくしかない、自分から治す意思を持って動かないと動くことが、慢性腰痛の治療には最も大事なことだということでした。

 

私も腰痛持ちですけど、私の場合はそもそも病院に行っていないので、番組でいうところの「慢性腰痛」に該当しません。薬物療法も手術も受けていないので。まずは病院へ行きなさいという……。

運動は週4日ほど、筋トレとヨガをしています。腰痛のためだけのトレーニングではなく、体全体の筋力を維持したり強化したりが主な目的です。腰痛も治れば尚良いという。私は外出、というか人目が苦手なので、あまりできないことから、室内トレーニングが主になっています。筋トレ1時間弱、ヨガは場合によっては1時間以上していますね。腰痛・臀部の痛みとなると、腸腰筋や梨状筋を鍛えると良いのでしょうか。

 

 

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